VPNの種類を調べると、インターネットVPN、IP-VPN、IPsec、リモートアクセスVPNなどが出てきます。これらは同じ基準で並べた選択肢ではありません。「どの回線を使うか」「何と何をつなぐか」「どの通信技術を使うか」「誰が何のために使うか」を分けると整理できます。
このページは分類の全体像を知りたい方向けです。通信技術の比較はVPNプロトコル・接続方式の違い、契約するサービスの用途は個人向けVPNと法人VPNの違いで詳しく扱います。
人気VPNアプリの早見表

使いたい端末数と試用条件を比べて選びましょう。料金は初回の支払総額と更新後の金額を確認してください。
※公式情報の確認日:2026年10月1日。試用は対象プラン・地域・購入経路で条件が異なります。
無料試用と返金保証は別の制度です。試用を継続しない場合は期限内の解約が必要です。申込画面に表示される対象プラン・請求日・金額を確認してください。料金は地域・通貨・キャンペーンで変わるため、過去の為替換算額を現在価格として掲載していません。
出典:ExpressVPNのプラン・台数/ExpressVPNの試用・返金条件/NordVPNの試用条件/NordVPNの返金条件/Surfsharkの試用・台数・返金条件。NordVPNの台数は上記公式料金ページも参照。
- 通信経路:インターネットVPNか、通信会社の閉じた網(IP-VPNなど)かで分かれます。
- 接続形態:拠点間VPNとリモートアクセスVPNがあります。
- プロトコル:IPsec・OpenVPN・WireGuardなど、接続を実現する方式で分かれます。
- 利用目的と管理:個人・業務・自宅ネットワークなど、接続先と管理者を確認します。
個人利用でも、VPN事業者を経由したいのか、自宅のNASや会社へ接続したいのかで必要な構成が変わります。詳しくは個人利用VPNとは?を参照してください。
- 通信経路:インターネットを利用するか、通信事業者の閉域網を利用するか。
- 接続する対象:端末とネットワークをつなぐか、拠点同士をつなぐか。
- プロトコル:IPsec、OpenVPN、WireGuardなど、接続を実現する通信技術。
- 利用目的と管理:個人のインターネット利用、社内への接続、自宅への遠隔接続など。
例えば「社員が自宅から会社へ、インターネット回線を通じてIPsecで接続する」構成は、インターネットVPNであり、リモートアクセスVPNでもあり、法人の業務用VPNでもあります。呼び方が複数あっても矛盾しません。
インターネットVPN
一般のインターネット回線を土台として、拠点や端末の間に論理的な通信経路を作る構成です。暗号化や接続相手の認証にはIPsecなどの技術を使います。個人向けVPNサービスだけでなく、会社へのリモート接続や拠点間接続にも利用されます。
既存回線を利用できる一方、回線の混雑、距離、VPN機器やサーバーの処理能力に影響されます。「インターネットVPNだから必ず遅い」「暗号化しているからあらゆる攻撃を防げる」とは判断できません。
IP-VPN
通信事業者が提供する閉域のIP網を利用するネットワークサービスです。一般のインターネットを経由するVPNと、土台となる通信経路が異なります。複数の事業所や業務システムを結ぶ際の選択肢になります。提供範囲、回線、品質保証、保守内容は契約ごとに確認します。
IP-VPNの「IP」と、暗号化などに用いる「IPsec」は別の用語です。閉域網であることと、通信内容が暗号化されていることも同じではありません。必要な暗号化、端末対策、認証は別に検討します。参考:NTTドコモビジネスのIP-VPN用語解説。
広域イーサネット
離れた拠点をレイヤー2で接続するサービスです。レイヤー3のIP-VPNと比べ、利用側でネットワークを柔軟に設計できる反面、設計・運用の知識が必要になります。個人向けVPNアプリの料金プランと直接比較する種類ではありません。参考:IP-VPNと広域イーサネットの違い。
エントリーVPNという呼び方
法人ネットワークの比較で、比較的導入しやすい閉域接続サービスを「エントリーVPN」と説明することがあります。ただし、この名称だけで経路や品質を決めつけず、サービスの仕様を確認してください。例えばフレッツ・VPN ワイドは閉域のIPネットワーク内で特定拠点を接続します。「光回線を使う=公衆インターネットを通る」とは限りません。
リモートアクセスVPN:端末からネットワークへ
自宅や外出先のパソコンなどから、会社や自宅のネットワークに接続する構成です。会社の場合は、社員ごとの認証や利用できる業務システムの制御が必要です。「リモートアクセス=個人向け商品」という意味ではなく、法人でも利用します。
拠点間VPN:ネットワーク同士を接続
本社と支店など、それぞれのネットワークをVPN対応機器で接続する構成です。拠点のアドレス設計、経路、機器の管理、障害時の対応を含めて設計します。常時接続できることと、障害が起きないことは別です。参考:Cloudflareの業務用VPN解説。
IPsec、OpenVPN、WireGuardなどは、VPNの通信を実現する技術です。インターネットVPNやリモートアクセスVPNと並ぶ別の商品カテゴリではありません。同じ接続目的でも、機器・OS・管理方針に応じて採用する方式が変わります。
IPsecとIKEv2の関係、L2TP単体とL2TP/IPsecの違い、TLSを利用するVPNについては、VPNプロトコル・接続方式の比較へ進んでください。名称だけで速度や安全性の順位を決めず、対応状況と運用条件を合わせて確認します。
個人向けの商用VPNは、一般に提供会社のVPNサーバーを経由してインターネットを利用するサービスです。会社のVPNは、社員や拠点が必要な社内資源へ接続するために設計されます。個人向けサービスを契約しても、勤務先の社内ネットワークへ接続できるようにはなりません。
自宅のNASへ接続したい場合は、自宅側に接続を受ける仕組みが必要です。自分が接続したいのは「VPN事業者のサーバー」「会社」「自宅」のどれなのかを先に整理しましょう。詳しくは個人用・法人用・自宅用VPNの選び分けを参照してください。
- 契約書、サービス名、会社からの案内で、接続先と管理者を確認する。
- VPNアプリやOSのVPN設定で、利用するプロトコルを確認する。自動選択の場合は接続情報や公式サポートを確認する。
- 拠点向けサービスは回線契約・ネットワーク図でインターネット接続と閉域接続の区間を確認する。
- 必要な情報が分からないときは、設定を変更する前にサービス提供者または管理者へ問い合わせる。
画面上のVPNアイコンだけでは、通信経路や暗号化方式までは判断できません。会社の端末では、確認のために構成プロファイルや証明書を削除しないでください。
会社や組織でVPNを導入する場合は、「何と何をつなぐか」と「運用できる体制があるか」で、まず検討する種類が決まります。
| 利用シーン | まず検討する種類 | 詳しい解説 |
|---|---|---|
| 本社・支店・店舗など複数の拠点をつなぎたい | 拠点間VPN | 拠点間VPNとは |
| 在宅勤務や外出先から社内システムに入りたい | リモートアクセスVPN | リモートアクセスVPNとは |
| クラウド内の業務ネットワークへ接続したい | 接続するのが拠点か端末かを決め、クラウド側の対応方式を確認 | クラウドVPNとは |
| 業務データを仮想デスクトップへ集約したい | VDIの持ち出し設定と接続方式を確認。VPNが必須とは限らない | VDI VPNとは |
| ルーターで対象端末や拠点の通信を処理したい | 必要なクライアント・サーバー機能と、保守・運用体制を確認 | VPNルーターとは |
| 個人でフリーWi-Fi対策や海外からの利用をしたい | 個人向けVPNサービス | VPNおすすめ比較 |
個人向け商用VPNのアプリを使う目的なら、ルーター側の構築が不要な場合があります。一方、自宅への遠隔接続やアプリを入れられない端末の通信では、対応する接続先やルーターの構成も必要です。個人・法人という区分だけで設計不要とは判断しません。
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クラウド配置・VDI・VPNルーターは、通信経路や接続対象と組み合わせて確認する構成要素です。
クラウド・VDI・ルーターは分類の軸を分ける
クラウド上のVPN終端でも、拠点間接続とリモートアクセスのどちらを提供するかは製品によります。例えばGoogle CloudのCloud VPNはサイト間IPsec接続で、利用者端末からのダイヤルインには対応しません。
VDIは作業環境を仮想側に置く仕組みです。VPNを使う構成も使わない構成もあり、データの持ち出し可否はクリップボード・ファイル転送・印刷などの設定でも変わります。
VPNルーターも、クライアント・サーバー・パススルーの対応が異なります。「小規模ならVPNルーター」と名称だけで決めず、接続先と必要な機能をそろえてください。
確認した公式情報
- NTTドコモビジネス:IP-VPN用語解説
- NTTドコモビジネス:IP-VPNと広域イーサネット
- NTT東日本:フレッツ・VPN ワイド
- Cloudflare:業務用VPNの利用形態
- Google Cloud:Cloud VPNの対応範囲
- Microsoft:VDIの接続方式
確認日:2026年10月20日。
人気VPNアプリの早見表

使いたい端末数と試用条件を比べて選びましょう。料金は初回の支払総額と更新後の金額を確認してください。
※公式情報の確認日:2026年10月1日。試用は対象プラン・地域・購入経路で条件が異なります。
無料試用と返金保証は別の制度です。試用を継続しない場合は期限内の解約が必要です。申込画面に表示される対象プラン・請求日・金額を確認してください。料金は地域・通貨・キャンペーンで変わるため、過去の為替換算額を現在価格として掲載していません。
出典:ExpressVPNのプラン・台数/ExpressVPNの試用・返金条件/NordVPNの試用条件/NordVPNの返金条件/Surfsharkの試用・台数・返金条件。NordVPNの台数は上記公式料金ページも参照。




