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※2025年11月10日時点の情報
クラウドVPNとは、社内ネットワークを起点にする従来型VPNとは異なり、クラウド環境を通信の起点として設計されるVPNの考え方です。業務システムがオンプレミスではなく、クラウド上に集約されるようになると、「社内に戻ってからクラウドへ出る」構成は非効率になります。クラウドVPNは、この前提の変化に対応するための設計です。
クラウドVPNとは何か
クラウドVPNは、クラウド上に用意されたVPN機能やVPNルータを中心に、拠点や利用者を接続します。通信の中心がクラウド側にあるため、拠点や端末は「クラウドに入る」構成になります。
VPNの入口が社内ではなくクラウドになる点が、最も大きな特徴です。
従来のVPN(オンプレ前提)との違い
従来のVPNは、社内ネットワークを中心に設計されていました。拠点間VPNやリモートアクセスVPNも、基本的には社内側にVPNの入口があります。一方、クラウドVPNでは、社内は数ある接続元の1つに過ぎません。
業務の中心がどこにあるかによって、VPNの考え方自体が変わります。
| 観点 | 従来VPN | クラウドVPN |
|---|---|---|
| 通信の起点 | 社内ネットワーク | クラウド |
| 主な接続先 | 社内システム | クラウド上の業務 |
| 設計思想 | 社内に集約 | クラウドに集約 |
「クラウドならVPNは不要?」という誤解
クラウドサービスはインターネット経由で利用できるため、「VPNは不要では?」と考えられがちです。しかし、業務システムへのアクセス制御や通信経路の整理が必要な場合、VPNの役割は残ります。
VPNが不要になるのではなく、役割と起点が変わるという理解が重要です。
クラウドVPNは、拠点間VPNやリモートアクセスVPNを置き換えるものではありません。次のセクションでは、クラウドVPNが必要になるケースと、逆に不要・過剰になるケースを具体的に整理します。
クラウドVPNは万能な仕組みではありません。クラウド中心の環境では非常に相性が良い一方で、要件によっては不要、あるいは過剰になるケースもあります。このセクションでは「どんなときに導入すべきか」「導入しない方がよいのはどんな場合か」を具体的に整理します。
クラウドVPNが向いている利用ケース
クラウドVPNが真価を発揮するのは、業務システムの中心がクラウドにある環境です。社内ネットワークを経由せず、クラウドをハブとして通信を整理できるため、構成がシンプルになります。
- 業務システムの大半がAWSやGoogle Cloud上にある
- 複数拠点・外部拠点から同じクラウド環境へ接続したい
- クラウド上のシステムに固定IPでのアクセス制御が必要
「社内に戻らず、直接クラウドへ集約したい」という要件がある場合、クラウドVPNは自然な選択肢になります。
クラウドVPNが不要・過剰になるケース
一方で、すべての環境にクラウドVPNが必要なわけではありません。オンプレミス中心の構成や、単純な外出先接続だけが目的の場合、導入するとかえって構成が複雑になります。
よくある誤解:クラウドを使っている=クラウドVPNが必須
- 業務システムの多くが社内サーバーに残っている
- 在宅勤務対応だけが目的で、人単位の接続が中心
- 拠点数・利用者数が少なく、構成を増やしたくない
このような場合は、リモートアクセスVPNや拠点間VPNの方がシンプルに要件を満たせることがあります。
リモートアクセスVPNで代替できるケース
クラウドVPNと混同されやすいのが、リモートアクセスVPNです。人が社外からクラウド上のシステムにアクセスするだけであれば、クラウドVPNを使わずともリモートアクセスVPNで対応できるケースは少なくありません。
| 要件 | 適した選択肢 | 理由 |
|---|---|---|
| 在宅・外出先からの利用 | リモートアクセスVPN | 人単位で制御できる |
| クラウド拠点集約 | クラウドVPN | 起点をクラウドに置ける |
| 拠点同士の常時通信 | 拠点間VPN | 安定した常時接続 |
「クラウドを使っているからクラウドVPN」ではなく、何を起点に通信を設計したいかで判断することが、失敗を避ける最大のポイントです。
クラウドVPNを理解するうえで避けて通れないのが、拠点間VPN・リモートアクセスVPNとの違いです。名前が似ているため同列に比較されがちですが、3つは役割も設計の起点も異なります。ここでは「何がどう違うのか」「どの前提で選ぶべきか」を整理します。
起点の違い(社内/クラウド)
最も重要な違いは、通信設計の起点です。拠点間VPNとリモートアクセスVPNは、基本的に社内ネットワークを中心に構成されます。一方、クラウドVPNはクラウド環境を起点として設計されます。
業務の中心がどこにあるかによって、最適なVPNは変わります。
接続対象と利用シーンの違い
拠点間VPNは「拠点同士」を常時接続するための仕組みです。リモートアクセスVPNは「人・端末」が社外から社内へ入るための仕組みです。
クラウドVPNは、拠点や人を「クラウド上の業務環境」へ集約する役割を担います。
| 観点 | 拠点間VPN | リモートアクセスVPN | クラウドVPN |
|---|---|---|---|
| 起点 | 社内 | 社内 | クラウド |
| 接続主体 | 拠点 | 人・端末 | 拠点・人 |
| 主な用途 | 拠点間通信 | 在宅・外出先 | クラウド集約 |
併用が前提になる構成パターン
実務では、どれか1つだけで完結するケースは多くありません。たとえば、拠点同士は拠点間VPNで接続し、在宅勤務者はリモートアクセスVPNを利用し、業務システムはクラウドVPNを通して集約する、といった構成が一般的です。
役割を分けて併用することで、構成全体はむしろシンプルになります。
違いを理解せずに置き換えようとすると、通信経路が複雑化しやすいため、「どれが新しいか」ではなく「どれが前提に合っているか」で判断することが重要です。
クラウドVPNは「どのクラウドを使っているか」によって、前提となる設計思想や考え方が異なります。ここでは製品スペックの比較ではなく、AWS・Google Cloud・国産クラウドといった主要なクラウドごとに、クラウドVPNをどう位置づけて考えるべきかを整理します。
AWSクラウドVPNの位置づけ
AWSのクラウドVPNは、VPCを中心にネットワークを設計する考え方が前提になります。クラウド側が一つの拠点として機能し、オンプレミスや他拠点から安全に接続するための入口としてVPNが配置されます。
「VPCを中心に外部とどうつなぐか」という発想で設計されるのが特徴です。
拠点数が増えても構成を整理しやすく、拠点間VPNやリモートアクセスVPNと組み合わせて使われるケースが多く見られます。
Google Cloud VPNの特徴
Google Cloud VPNもAWSと同様に、クラウド側を起点とした設計になりますが、Google Cloudではネットワークがよりシンプルに抽象化されている点が特徴です。
クラウド側で完結する設計を前提にしやすいため、オンプレミスとの接続は必要最小限に抑えたいケースに向いています。
クラウドネイティブな構成を志向している場合、VPNは補助的な役割として位置づけられることもあります。
さくらのクラウドVPN/VPNルータの考え方
国産クラウドであるさくらのクラウドでは、オンプレミス環境との親和性を重視した設計が採られることが多く、従来型ネットワークからの移行を意識したクラウドVPNの使い方がしやすい傾向があります。
「段階的にクラウドへ移行する」前提の構成に向いており、既存のVPN設計を大きく変えずに導入できる点が特徴です。
国産クラウドと海外クラウドの違い
国産クラウドと海外クラウドでは、想定される利用シーンや設計思想に違いがあります。海外クラウドはグローバル展開やスケーラビリティを重視し、国産クラウドは国内拠点・既存環境との接続を重視する傾向があります。
どちらが優れているかではなく、自社の前提に合っているかを基準にクラウドVPNを考えることが重要です。
クラウドごとの考え方を理解しておくことで、クラウドVPNを「何となく導入する」状態を避けられます。次のセクションでは、固定IPや接続方式といった設計時の具体的な注意点を整理します。
クラウドVPNを検討する段階で、実務担当者が特に気にするのが「固定IPは使えるのか」「通信はどこを通るのか」といった設計面のポイントです。ここを曖昧にしたまま導入すると、後から構成変更が必要になるケースも少なくありません。事前に確認すべき観点を整理します。
クラウドVPNで固定IPは使えるのか
クラウドVPNでも、固定IPを使った設計は可能です。ただし、オンプレミス環境と同じ感覚で考えると混乱しやすいため注意が必要です。多くの場合、固定IPは「クラウド側の出口」や「VPNゲートウェイ」に割り当てられます。
固定IPをどこで使いたいのかを明確にすることが重要です。
たとえば、外部サービス側で接続元IP制限を行っている場合、クラウドVPNを経由することでIPを集約できます。一方、利用者ごとに固定IPを割り当てたい用途には向きません。
接続経路はどう設計されるのか
クラウドVPNでは、通信は基本的に「拠点・端末 → クラウド → 接続先」という経路を通ります。社内ネットワークを経由しないため、構成はシンプルになりますが、通信経路を把握していないとトラブル時の切り分けが難しくなります。
どこを経由して、どこに到達するのかを図で説明できる状態が理想です。
特に、オンプレミスとクラウドを併用している場合、拠点間VPNやリモートアクセスVPNと経路が混在しやすくなります。
セキュリティ設計で意識すべき点
クラウドVPNでは、ネットワーク境界が社内ではなくクラウド側に移動します。そのため、従来の「社内は安全」という前提は成り立ちません。
VPNでつながっている=安全ではないという意識が重要です。
アクセス制御の範囲、接続元の制限、ログの取得などを含めて、クラウド側で完結するセキュリティ設計を考える必要があります。
| 確認ポイント | 設計時の視点 |
|---|---|
| 固定IP | どこで集約・制御するか |
| 接続経路 | 通信の流れを把握できているか |
| アクセス制御 | クラウド側で完結しているか |
これらの点を整理しておくことで、クラウドVPN導入後の「想定外」を減らせます。次のセクションでは、代表的な構成イメージをもとに、全体像をさらに具体化します。
クラウドVPNは、単体で完結する場合もあれば、他のVPN利用形態と組み合わせて使われることもあります。ここでは、実務でよく採用される代表的な構成イメージを取り上げ、「どんな前提で選ばれているのか」に焦点を当てて整理します。
クラウドVPN単体で完結する構成
業務システムのほとんどがクラウド上にあり、オンプレミス環境への接続が最小限な場合、クラウドVPN単体で構成が完結します。拠点や外部環境は、すべてクラウド側のVPNゲートウェイへ接続し、そこから業務システムへアクセスします。
通信の集約点がクラウドに一本化されるため、構成が分かりやすく、拠点追加にも対応しやすいのが特徴です。
拠点間VPNと組み合わせる構成
オンプレミス拠点が残っている場合、拠点間VPNで社内ネットワークをつなぎつつ、その先にクラウドVPNを配置する構成が採られます。
クラウドを1つの拠点として扱うイメージで、既存構成を大きく変えずにクラウドを組み込める点がメリットです。
この構成では、社内・拠点間通信の安定性を保ちつつ、クラウド上の業務システムを安全に利用できます。
リモートアクセスVPNと併用する構成
在宅勤務や外出先からの利用が多い場合、リモートアクセスVPNとクラウドVPNを併用する構成が一般的です。利用者はまずリモートアクセスVPNで安全に接続し、その先でクラウドVPNを通じて業務システムへアクセスします。
人の入口とシステムの入口を分けて考えることで、セキュリティと運用のバランスを取りやすくなります。
| 構成イメージ | 向いている前提 | ポイント |
|---|---|---|
| クラウドVPN単体 | クラウド中心 | 構成がシンプル |
| 拠点間VPN+クラウドVPN | オンプレ併用 | 段階的移行に向く |
| リモートアクセスVPN併用 | 在宅・外部利用 | 入口分離で安全性向上 |
構成イメージを具体化しておくことで、「何となくクラウドVPNを導入する」状態を避けられます。次のセクションでは、導入前に最終確認しておきたいチェックポイントを整理します。
クラウドVPNは「何となく良さそう」で導入すると、後から構成の歪みが出やすい仕組みです。ここでは、導入前に必ず整理しておきたいポイントをチェックリスト形式でまとめます。この項目を一つずつ確認することで、自社にとってクラウドVPNが本当に必要かどうかが見えてきます。
業務システムはどこに集約されているか
まず確認すべきは、業務システムの配置場所です。社内サーバーが中心なのか、クラウド上に集約されているのかで、VPNの起点は大きく変わります。
- 主要な業務システムはクラウド上にあるか
- オンプレミス環境は今後も残り続けるか
- クラウド移行は一時的か、前提として進めているか
業務の中心がクラウドにあるなら、クラウドVPNは自然な選択肢になります。
接続するのは拠点か、人か
次に整理すべきは、VPNでつなぎたい対象です。拠点同士を安定してつなぎたいのか、人が外部からアクセスするのかによって、選ぶべきVPNは変わります。
拠点中心なのか、人中心なのかを混同しない
- 拠点同士の常時接続が必要か
- 在宅勤務や外出先からの利用が多いか
- 人ごとのアクセス制御が必要か
他のVPN利用形態との役割分担は明確か
クラウドVPNだけで全てを解決しようとすると、構成が複雑になりやすくなります。拠点間VPNやリモートアクセスVPNと役割を分けることで、全体設計はシンプルになります。
| 要件 | 適した利用形態 | 補足 |
|---|---|---|
| 拠点間の常時通信 | 拠点間VPN | 安定性重視 |
| 在宅・外出先利用 | リモートアクセスVPN | 人単位で制御 |
| クラウド集約 | クラウドVPN | 起点をクラウドに |
どれか1つに寄せるのではなく、役割で組み合わせることが、クラウドVPNを失敗させない最大のポイントです。
ここまで整理できていれば、クラウドVPNを導入すべきかどうか、またどの構成が適しているかを冷静に判断できます。次は、他のVPN利用形態と合わせて全体像を確認することで、より納得感のある設計につながります。
クラウドVPNは、社内ネットワークを起点とした従来のVPNとは異なり、クラウド環境を中心に通信を設計する考え方です。業務システムがクラウドに集約されている場合、拠点間VPNやリモートアクセスVPNだけでは構成が歪むことがあり、クラウドVPNを組み合わせることで全体を整理しやすくなります。
一方で、クラウドを使っているからといって必ずクラウドVPNが必要になるわけではありません。業務システムの配置場所、接続するのが拠点か人か、他のVPN利用形態との役割分担を整理したうえで選ぶことが重要です。
クラウドVPNは単独で完結させるものではなく、拠点間VPNやリモートアクセスVPNと組み合わせることで、はじめて無理のないネットワーク構成になります。
他のVPN利用形態も含めて、全体像を整理したい方は、以下の親ページを参考にしてください。
▶︎ VPNの利用形態と接続モデルを一覧で整理したまとめページはこちら
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