ゲームをもっと自由に、安全に楽しみたいなら、VPNの活用は今やゲーマーの常識になりつつあります。特にPS4やSwitchなどのゲーム機でVPNを使えば、地域制限を回避して海外サーバーに接続したり、ラグの少ない通信環境を整えたりといった利点があります。
さらに、クラウドゲームやオンラインタイトルとの相性も良く、DDoS攻撃の防止やゲームデータの保護にも役立つため、真剣にゲームを楽しむ人ほど導入しています。
この記事では、ゲーム機・クラウドゲーム・人気ゲームタイトル別におすすめのVPNを解説し、それぞれの利用メリットと注意点を詳しく紹介します。
人気VPNアプリの早見表

どのVPNサービスにするか迷ったらこの3社を選べば間違いないよ(‘◇’)ゞ
※2025年3月18日時点の情報
VPNと一口に言っても、ゲームに向いているVPNとそうでないVPNがあります。ここでは、ラグの少なさ・通信の安定性・サーバーの多さというゲーマーにとって重要な3要素を基準に、実際にゲームで評価が高いVPNサービスを3つ厳選しました。
どのサービスもゲーム機やPC、モバイル端末で使いやすく、海外ゲームサーバーへの接続や地域制限の解除にも適しています。
NordVPN
運営拠点 | パナマ |
日本支社 | 渋谷マークシティ |
料金(税込) | 1ヵ月プラン:2,464円 12か月プラン:月換算1,045円/12,540円 24ヶ月+3ヶ月プラン:月換算616円/18,480円 ※プラスプランを記載 |
ノーログポリシー | |
接続の安定性 | |
カスタマーサポートの対応 | |
契約に必要な情報 |
NordVPNは、超低Ping・超高速サーバーを世界中に展開しており、FPSやクラウドゲームとの相性は抜群。特にPS5やPCでのオンライン対戦では、ラグを極限まで減らす環境を提供します。さらに、DDoS攻撃の保護や地域制限の突破にも対応。ゲーム機で使う場合も、VPNルーター設定やアプリ連携が簡単にできるので、初心者でもすぐにゲーム環境をアップグレードできます。
ExpressVPN
運営拠点 | イギリス領ヴァージン諸島 |
日本支社 | なし |
料金 | 1ヵ月プラン:約1940円($12.95) 1年+3ヶ月プラン:月換算約997円/14,964円($8.32/$99.95) 2年+4ヶ月プラン:月換算746円/20,904円($4.99/139.72) |
特典 | 7日間無料お試し+eSIM 1GB~5GB |
ノーログポリシー | |
接続の安定性 | |
カスタマーサポートの対応 | |
契約に必要な情報 |
ExpressVPNは、94か国に広がる安定サーバー網で、Pingの安定感・通信品質の高さに定評があります。MMORPGやクラウドゲームなど、長時間プレイや大容量通信にも耐えうる安定性は、プロゲーマーや実況者からの信頼も厚いです。Fire TVやルーター対応も豊富で、1契約で幅広い端末に使えるのも魅力。ゲームを快適に、そして確実に楽しみたい人へ。
Surfshark
運営拠点 | オランダ王国アムステルダム |
日本支社 | なし |
料金(税込) | 1ヵ月プラン:2,858円 1年プラン:月換算580円/8,712円 2年プラン:月換算426円/11,524円 ※Surfshark Oneプランを記載 |
ノーログポリシー | |
接続の安定性 | |
カスタマーサポートの対応 | |
契約に必要な情報 |
Surfsharkは、月額わずか数百円で使えるにもかかわらず、高性能かつ100か国以上のVPNサーバーを提供。Pingや通信速度も安定しており、カジュアルゲームからSwitchのクラウドタイトルまで幅広く対応します。無制限同時接続が可能なので、家族での使用や複数端末でもコスパ抜群。VPN初心者がゲーム用に選ぶ最初の1本として非常におすすめです。
家庭用ゲーム機でもVPNは活躍します。PS4・PS5・Switch・XBOX・Meta Questなど、オンライン通信を必要とするゲーム機では、通信の安定性や遅延対策、地域制限の回避などにVPNが有効です。特に海外のストアやサーバーを利用したいユーザーには、接続元IPの変更機能が必須となります。
PS4・PS5におすすめのVPN
PlayStation 4やPlayStation 5では、VPNをルーター経由で導入することで、DDoS攻撃の防止や海外ストアへのアクセスが可能になります。特に、北米やEU限定のセールやゲームベータテストに参加したい場合、日本からではアクセスできないコンテンツがVPNを通じて利用可能になります。
また、対戦型FPSなどではラグが勝敗を左右します。低Pingで安定したVPNサーバーを選ぶことが、快適なゲーム環境を整えるカギとなります。ルーター設定に不安がある人は、VPN接続済みルーターを導入するのも一つの手段です。
任天堂SWITCHにおすすめのVPN
Switchは本体にVPNを直接設定できないため、ルーターや仮想ルーター経由での接続が必要になります。VPNを導入することで、海外限定ソフトやストアの利用、クラウド版ゲームへの快適なアクセスが可能になります。
特にクラウドゲームタイトルでは安定した回線が求められるため、サーバー選択の自由度が高く、通信の安定性が高いVPNが推奨されます。親子で遊ぶ場合でも、情報漏洩リスクを避けるためにVPN導入は有効です。
XBOXにおすすめのVPN
XBOXユーザーの間では、VPNによる北米ストアの利用や、遅延軽減が注目されています。とくにGame Passの海外コンテンツが日本未対応の場合でも、VPNを使えば対応エリアのサーバーに接続することで利用可能となります。
DDoS対策としても効果があり、PvPゲームにおける回線狙い撃ち被害を防ぐ手段にもなります。VPNはXBOXの設定画面からではなく、ルーターまたはPCの共有回線経由で利用します。
Meta QuestにおすすめのVPN
Meta Quest(旧Oculus)は、VRゲーム・VRチャットの通信をVPNで保護することで、プライバシーの確保とラグ回避ができます。特にVRChatなどのソーシャル系アプリでは、位置情報やIPアドレスが無防備になりやすいため、VPNによる接続保護は非常に重要です。
さらに、海外専用タイトルを日本で遊びたいユーザーにとって、VPNは地域制限の回避に不可欠。Wi-Fi経由でのVPN利用が主ですが、Meta QuestにVPN対応ルーターで接続することで、より安定したVR体験を実現できます。
クラウドゲームは、高性能なハードがなくてもハイクオリティなゲームが遊べる魅力的なサービスです。しかし、遅延や地域制限の問題も多く、VPNを活用することでストレスのない環境が実現できます。
ここでは、主要なクラウドゲームサービス別に、どのようなVPNが最適かを詳しく紹介します。
プレステプラスにおすすめのVPN
PlayStation Plusのクラウドストリーミングは、日本では利用できるゲームが制限されているため、海外のコンテンツを楽しみたい人にはVPNが不可欠です。特に米国や欧州では、PS3やPS2のクラシックゲームが豊富に提供されています。
VPNを使ってアメリカのIPアドレスに接続すれば、これらのコンテンツもプレイ可能になります。通信の安定性を重視して、専用ストリーミング向けサーバーがあるVPNを選ぶのがポイントです。
XBOXクラウドゲーミングにおすすめのVPN
XBOX Cloud Gaming(旧xCloud)は、日本では正式に展開されていない地域も多く、VPNを使うことで利用可能になります。特に海外のGame Pass Ultimateユーザーは、クラウド経由で数百本のゲームにアクセスできます。
VPNはアメリカやイギリスなどのサーバーに接続し、Game Pass対象タイトルのクラウドプレイを可能にします。ラグ対策のためには、低Ping・高帯域のVPNサーバー選びが重要です。
GEFORCE NOWにおすすめのVPN
GeForce NOWは、NVIDIAが提供する高性能クラウドゲームサービスで、日本からも利用できますが、海外ライブラリへのアクセスにはVPNが効果的です。
SteamやEpic Gamesと連携してゲームを遊ぶ形式のため、ゲームアカウントの地域設定とVPNのIPが一致している必要があります。VPNを使えば、北米版のFortniteや最新ベータ版の先行プレイにも対応できます。
AMAZON LUNAにおすすめのVPN
Amazon Lunaは、日本では未提供のクラウドゲーミングサービスです。そのため、VPNを使って米国のIPアドレスを取得することで初めてサービスの全容にアクセスできます。
月額制でUbisoftやIndieタイトルを遊べる点が特徴で、登録からプレイまで全て英語になる点も注意が必要です。VPN導入後は、Amazon.comのアカウント設定もUSに変更する必要があります。
SWITCHクラウドにおすすめのVPN
Switchクラウドゲームは、一部のタイトルでクラウド専用配信が行われており、通信速度と安定性がプレイ体験に直結します。たとえば「バイオハザード」「キングダムハーツ」などはクラウド配信です。
VPNを使うことで、通信経路を最適化してラグを低減したり、国外限定のクラウドタイトルにアクセスすることができます。専用ルーターが難しい場合は、PCの仮想ルーター機能を活用しましょう。
オンラインゲームにおいてVPNの活用は、ラグやPing値の改善、サーバー変更、地域限定イベントの参加など、幅広いメリットがあります。特に競技性の高いタイトルでは、通信品質がゲーム体験そのものを左右するため、VPNの選び方が勝率を左右する要素にもなり得ます。
ここでは、ジャンル別に人気のゲームタイトルと、それぞれに最適なVPNの活用方法をご紹介します。
フォートナイトにおすすめのVPN
Fortniteはサーバーによってプレイヤー層が大きく異なるため、練習や大会参加においてVPNでリージョンを切り替えるのが定番です。例えばアメリカ西部サーバーは初心者が多く、日本サーバーは競技勢が集まりやすい傾向があります。
また、IP BANを受けたプレイヤーがVPNで接続を回避することも可能なため、リスク回避にも有効です。VPN選びでは、超低Pingかつ安定性のあるゲーミング向けVPNを重視しましょう。
リーグ・オブ・レジェンド(LoL)におすすめのVPN
LoLでは、Pingが10ms変わるだけで操作感に大きな差が生じます。VPNを使って近隣の物理サーバーに接続すれば、ISPによる遠回りルートを最適化し、ラグのない対戦が可能になります。
また、中国や韓国のプロプレイヤーと同じサーバーで練習したい人にも、VPNによるリージョン変更は必須です。LoL特化型サーバーを持つVPNサービスを選ぶと効果が高まります。
コール・オブ・デューティ・ウォーゾーン(COD)におすすめのVPN
CODシリーズ、特にWarzoneでは、Skill Based Matchmaking(SBMM)の影響で高スキル帯に振り分けられることがあります。VPNを使えば、比較的スキルの低い地域のサーバーへ接続してマッチング環境を変えることができます。
また、海外旅行中に日本のアカウントにアクセスしたい場合も、VPNを通じた日本IPでの接続が必要になります。チート検知回避などグレーな使い方は推奨されませんが、回線安定化・リージョン変更の目的では正当な活用です。
デッド・バイ・デイライト(DBD)におすすめのVPN
DBDでは、サーバーによってマッチング速度やプレイヤー傾向が異なり、VPNを使って地域を変えることでより快適なゲーム環境が得られます。特に日本サーバーでは夜間以外マッチングに時間がかかることも。
また、VPNを使えば海外配信者とのコラボ配信時に同一サーバーへ参加できるため、VTuberや実況者にも人気の手法です。Killersのラグ軽減にも効果的なVPNを選ぶことが大切です。
FIFAにおすすめのVPN
FIFAシリーズでは、特にFUT(FIFA Ultimate Team)モードでの通信遅延によるプレイ精度の低下が問題になります。VPNを使って自分に最も近いサーバーに接続することで、Pingの最適化とラグ回避が可能です。
また、地域によってレートが安くなる場合があるため、VPNを使って別の国のストアでFIFAポイントを購入するという節約テクニックも存在します。VPNは対戦の質とコスト削減を両立する優れたツールといえます。
マインクラフトにおすすめのVPN
Minecraftは世界中のプレイヤーとマルチプレイできる反面、IP晒しやDDoS攻撃のリスクもあるため、VPNによる保護は有効です。特にサーバー管理者や配信者は匿名性を確保するためにVPNを活用しています。
また、海外MODやワールドへのアクセスに地域制限がある場合、VPNが突破手段になります。Java版もBedrock版も対応できるVPNサービスを選ぶのが安心です。
ポケモンGOにおすすめのVPN
ポケモンGOでは、位置情報を使ったゲーム性が特徴ですが、地域限定イベントやポケモンが存在するため、VPN+GPSツールを併用することで擬似的に海外アクセスが可能となります。
ただし、規約違反リスクがあるため慎重に運用する必要があります。ルート化されたAndroid端末やPCエミュレータと併用する際には、ノーログかつIPローテーション対応のVPNが望ましいです。
ROBLOX(ロブロックス)におすすめのVPN
ROBLOXは地域によってアクセス制限がかかることがあり、一部の国ではゲーム自体がブロックされているケースもあります。VPNを使えば、日本国内からでもグローバルなサーバーやゲームへ接続が可能です。
また、チャットやアバター機能の制限を解除したい場合にも、年齢や地域の制限をVPNで回避することができます。保護者管理のもと、安心して活用するためには、安全性の高いVPN選びが重要です。
タルコフ(EFT)におすすめのVPN
Escape from Tarkov(EFT)は、Ping制限による強制退出があるため、VPNを使って近距離サーバーに接続し、安定した通信環境を確保するのが必須です。
また、IP BANを避けたいプレイヤーや、国外サーバーでのレイドを行いたいプレイヤーもVPNを活用しています。VPNはゲームの接続だけでなく、公式サイトでの購入やパッチDLの速度改善にも効果を発揮します。
私がVPNを導入したきっかけは、Call of Duty: Warzoneの大会でラグに苦しんだことでした。日本の夜中に開催された海外トーナメントに出場したものの、相手チームは欧州サーバー、日本からは明らかに通信が不利。Pingは常時160msを超え、射撃タイミングのズレや同期ミスで歯が立ちませんでした。
大会後に「VPNで接続ルートを変えるとラグが減る」と聞き、NordVPNを使って欧州の高速サーバーへ接続。次の練習試合ではPingが90ms台まで改善し、動きが明らかに滑らかに。体感レベルで、撃ち合いの勝率が大きく変わったことを実感しました。
さらにPS5で使用するために、自宅のWi-FiルーターをVPN対応ルーターに変更。Switchでも海外ストアへアクセスできるようになり、英語圏限定のベータゲームをいち早くプレイできたのも大きなメリットです。
副次的な効果として、DDoS攻撃による切断やラグスパイクがなくなり、精神的にも快適になりました。VPNは単なるプライバシー保護ツールではなく、「勝てる環境を整えるための武器」であると今では確信しています。
VPNを使うとゲームの通信が遅くなりませんか?
多くの人が「VPN=遅くなる」と思いがちですが、優れたVPNサービスならむしろ通信が安定することもあります。特に、インターネットプロバイダ(ISP)の混雑や遠回りルートによる遅延がある場合、VPNで接続経路を最適化することでPingが改善することがあります。
ただし、無料VPNや信頼性の低いサービスを使うと逆に重くなるため、高速サーバーを多数保有する有料VPNを選ぶことが重要です。
ゲーム機本体に直接VPNを設定できますか?
PS4・PS5・Switch・XBOXなどの家庭用ゲーム機は、本体に直接VPNを設定する機能がありません。そのため、VPN対応ルーターを使用するか、PCで仮想ルーターを作って接続するのが一般的な方法です。
近年は、接続済みVPNルーターを販売しているサービスもあり、初心者でも簡単に導入できる環境が整っています。
VPN使用はオンラインゲームの規約違反になりますか?
VPNの使用自体はほとんどのゲームで明確に禁止されていませんが、地域偽装や位置情報の改ざんによる不正行為に該当するとペナルティの対象になることがあります。
たとえば、ポケモンGOのようなGPSゲームでは、VPNと位置偽装の併用でBANされるケースがあります。一方で、ラグ改善やプライバシー保護のための利用であれば問題視されることはほぼありません。
ゲームを本気で楽しみたいなら、VPNの導入はもはや「裏ワザ」ではなく「標準装備」です。ラグの軽減、海外サーバーへの接続、DDoS対策、地域限定ゲームの解禁など、VPNがもたらす恩恵は想像以上に広がっています。
- 目的に応じて最適なVPNサービスを選ぼう(ゲーム用に最適化されたサーバーがあるかチェック)
- 自分のゲーム機に適した接続方法を選ぼう(VPNルーター or 仮想ルーター)
- 快適なゲーム体験をVPNで手に入れよう(ラグ対策・地域制限解除・プライバシー保護)
筆者自身もVPN導入でFortniteやWarzoneの勝率が上がり、今では全ゲームにVPNを通すのが習慣になっています。本気で勝ちたい・快適に遊びたいゲーマーにはVPNは必須の時代です。