中国では独自のSNSが日常的に使われており、私たちが慣れ親しんだInstagramやLINE、X(旧Twitter)は基本的に使えません。旅行や出張、駐在などで中国に渡った際、SNSが突然使えなくなって戸惑う人も多いでしょう。
本記事では、中国で使われている主要なSNSを一覧で紹介し、それぞれの特徴や人気の理由を解説します。また、中国で外国人がSNSを利用する際の制限や、VPNによる回避方法、規制の背景なども具体的に掘り下げていきます。
さらに、中国旅行や長期滞在時のネット環境対策としておすすめのVPNも紹介しますので、現地でスムーズにSNSを利用したい方はぜひ最後までご覧ください。
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中国では政府のインターネット規制により、私たちが普段使っているSNSが利用できない代わりに、独自に発展したSNSアプリが生活の一部として浸透しています。特に若者を中心に、情報収集・発信・購買行動までもが中国独自のSNS上で完結するのが特徴です。
中国SNSの特徴と利用率
中国のSNSは、動画・画像・ECが統合された“生活インフラ型”SNSが主流です。例えば、小紅書(RED)はInstagramとAmazonを融合させたような機能で、Z世代の女性を中心に人気を集めています。2024年の統計によると、中国のインターネット人口は10億人を超え、そのうち70%以上がSNSを日常的に利用しています。
小紅書・Weiboなどの人気SNS紹介
- 小紅書(RED):商品レビューやライフスタイル投稿に特化。KOL(インフルエンサー)マーケティングの中心地。
- 微博(Weibo):X(旧Twitter)に似た情報拡散型SNS。芸能人や公式アカウントが多数存在。
- 抖音(Douyin):TikTokの中国版。15秒動画で圧倒的な拡散力を誇り、ECとの連携も強力。
- 微信(WeChat):SNS機能を持つメッセージアプリ。中国の生活全体を支える“スーパーアプリ”。
中国SNSのランキングと一覧まとめ
順位 | サービス名 | 特徴 |
---|---|---|
1位 | メッセージ・SNS・決済が統合された国民的アプリ | |
2位 | Douyin | 短編動画+ライブECの主戦場 |
3位 | リアルタイムな情報発信と芸能・ニュースに強い | |
4位 | 小紅書 | レビュー+EC機能で若者女性に支持 |
上記のように、中国では世界基準とは異なる独自進化を遂げたSNSが主流です。これらを理解することは、現地での情報収集やマーケティングに不可欠です。
中国を訪れた日本人旅行者がまず驚くのが、「Instagramが開けない」「LINEが送れない」といったネット規制の壁です。これは中国政府による厳格なインターネット検閲「グレート・ファイアウォール(GFW)」の影響であり、日本で使っている主要SNSの多くがブロック対象となっているためです。
中国でインスタやLINEが使えない理由
中国国内からは、Instagram・LINE・X(旧Twitter)・Facebook・YouTubeなどの多くの海外サービスがアクセス制限されています。これは「外国メディアの影響を最小限に抑える」という政府方針に基づいており、特定のIPやドメインがブロックされているため、通常のインターネット環境では閲覧・利用ができません。
日本人がよく使うSNSは中国でどうなる?
観光や出張などで中国を訪れた日本人が困るのは、日本国内のSNSやアプリが突然使えなくなることです。例えば、LINEで家族に連絡を取ろうとしてもメッセージが送信できず、Instagramも一切読み込めない、という状況が発生します。
また、GoogleマップやGmailも使えないため、SNSだけでなく、旅行中の調べ物・連絡手段全体に支障をきたすケースも多発しています。
中国旅行中にSNSが使えないときの対処法
一番確実な対策はVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)を使うことです。VPNを使えば、中国のネット規制を越えて日本のサーバーに接続できるため、普段使っているSNSが利用可能になります。
ただし、すべてのVPNが中国で使えるわけではない点に注意が必要です。無料VPNや一般的なアプリストアのVPNでは接続できないことが多く、中国向けに最適化された実績あるVPNを選ぶことが重要です。
中国でSNSが制限されているのは、技術的な問題ではなく、明確な国家方針によるインターネット統制の一環です。SNSの投稿や情報流通は、中国政府にとって世論形成や秩序維持に直結する問題であるため、厳しい管理体制が敷かれています。
中国SNS規制はいつから?なぜ始まった?
本格的なSNS規制は2010年代初頭から始まりました。背景には、アラブの春や香港デモのようなSNS発の市民運動があり、政府はこうした動きを事前に封じる必要性を感じていたと言われています。
その結果、中国では国外サービスの遮断・検閲・投稿監視が急速に整備され、現在では数千人規模のサイバー監視チームが日常的にSNSを監視しています。
香港や外国人ユーザーへの影響は?
かつては中国本土と異なり、自由なインターネットが使えた香港でも、国家安全維持法(2020年施行)以降は徐々に規制が強化されています。
外国人旅行者も例外ではなく、中国国内に滞在する限りは基本的に国内ネットワークに制限されるため、SNS利用が難しくなります。特にホテルのWi-Fiや空港の公衆無線LANは、完全に国内回線経由となるため、対策をしていないと全く繋がらない状況が続きます。
インターネット規制を破るとどうなる?法律のリスクとは
VPNなどで規制を回避すること自体は、一般市民レベルでは黙認されているケースが多いですが、「国家の許可を受けていない通信手段」を使うことは違法行為と見なされる可能性もあります。
2021年には、中国政府が「未認可VPNの利用者」に対して警告や一時的なネット遮断措置を行った事例も報告されています。ただし、日本人観光客が摘発されたケースは極めて稀であり、信頼性の高いVPNを使用し、安全に接続することが現実的な対処法となっています。
中国でインスタやLINE、YouTubeなどの海外サービスを利用するためには、厳しいネット規制「グレート・ファイアウォール(GFW)」を回避する必要があります。最も一般的で効果的な方法が、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)を使うことです。
VPNを使えばSNSのアクセス制限を回避できる
VPNは、通信を暗号化し、仮想的に海外サーバーと接続する仕組みです。中国国内にいながら、日本やアメリカなど国外のインターネット環境を経由できるため、ブロックされているSNSやサイトに自由にアクセス可能になります。
たとえばVPNを使って日本サーバーに接続すれば、InstagramやLINE、X(旧Twitter)も日本にいるときと同じように利用できます。
VPN利用の仕組みと規制回避の具体例
VPNはスマホやパソコンにアプリをインストールし、接続先の国を選択するだけで利用できます。設定もシンプルで、初心者でも数分で導入可能です。
例えば:
- VPNアプリをインストール
- 「日本」または「シンガポール」など規制のない国を選択
- 接続完了後、SNSアプリやブラウザを開くだけ
この手順で、規制を受けていたSNSや検索サイトにアクセスできるようになります。
中国でVPNを利用する際の注意点と合法性
中国政府は未許可VPNを規制対象としており、一部のVPNアプリはApp StoreやGoogle Playでダウンロード不可となっています。また、無料VPNは接続が不安定で、セキュリティ上のリスクも高いためおすすめできません。
中国に渡航する前に、信頼性の高いVPNを日本国内で事前に契約・ダウンロードしておくことが非常に重要です。
実際に旅行者や在住者に人気があるのは、中国対応に特化した有料VPNです。この後のセクションで、具体的なおすすめVPNを紹介します。
中国のネット環境では、通常のVPNでは接続できなかったり、接続が極端に不安定になることもあります。そのため、「中国対応」に特化した信頼性の高いVPNを選ぶことが、SNSを快適に使ううえで最も重要です。
中国専用!低コスト高安定の「かべネコVPN」

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“使った分だけ”だから無駄がない。中国特化型VPNの新定番。
運営拠点 | 日本 |
日本支社 | 東京都新宿区西新宿三丁目3番13号 西新宿水間ビル6階 |
料金(税込) | 2週間プラン:完全無料(自動解約) 1ヵ月プラン:880円 3カ月プラン:月換算780円/2,340円 6カ月プラン:月換算580円/3,480円 12カ月プラン:月換算480円/5,760円 |
ノーログポリシー | |
接続の安定性 | |
カスタマーサポートの対応 | |
契約に必要な情報 |
かべネコVPNは、中国在住者や旅行者の間で高く評価されている国産VPNサービスです。中国の厳しいネット検閲にも対応しており、LINE・Instagram・Google・YouTubeなどのアクセスが快適に行えます。特徴的なのはポイント制料金。使った分だけ支払う仕組みなので、長期滞在者だけでなく短期旅行者にも無駄なく使えます。登録から接続まで3ステップで完結する手軽さに加え、専用のShadowsocksプロトコルで検閲を回避しやすい構造。「安く」「強く」「日本語で」使える、安心のVPNを探している人に最適な選択肢です。
世界最高峰の信頼性「NordVPN」
運営拠点 | パナマ |
日本支社 | 渋谷マークシティ |
料金(税込) | 1ヵ月プラン:2,464円 12か月プラン:月換算1,045円/12,540円 24ヶ月+3ヶ月プラン:月換算616円/18,480円 ※プラスプランを記載 |
ノーログポリシー | |
接続の安定性 | |
カスタマーサポートの対応 | |
契約に必要な情報 |
NordVPNは、世界で1億人以上に利用されているハイレベルなVPNサービス。中国政府による検閲を突破するための「難読化サーバー」に対応しており、LINE、YouTube、Googleなどの海外サービスもスムーズにアクセス可能です。AES-256による強固な暗号化と、世界60か国以上に分散した高速サーバーで、通信の安定性と速度は折り紙付き。使いやすいアプリは日本語対応済みで、PC・スマホ問わず設定も簡単。個人情報保護の観点からも安心で、中国滞在初心者からヘビーユーザーまで幅広く支持されています。
旅先でも安定接続「ExpressVPN」
運営拠点 | イギリス領ヴァージン諸島 |
日本支社 | なし |
料金 | 1ヵ月プラン:約1940円($12.95) 1年+3ヶ月プラン:月換算約997円/14,964円($8.32/$99.95) 2年+4ヶ月プラン:月換算746円/20,904円($4.99/139.72) |
特典 | 7日間無料お試し+eSIM 1GB~5GB |
ノーログポリシー | |
接続の安定性 | |
カスタマーサポートの対応 | |
契約に必要な情報 |
ExpressVPNは、旅行者や海外滞在者から絶大な信頼を得ているプレミアムVPNです。中国でも高い接続成功率を誇り、独自の「Lightwayプロトコル」によって、検閲をかいくぐりながらも高速通信を維持します。アプリは直感的で扱いやすく、PC・スマホ・タブレット問わずサクサク使えます。SNS、検索、地図アプリ、動画視聴などあらゆる用途に対応できる万能型で、日本からの出張者や観光客にも安心の選択肢。もしもの時は24時間対応のライブチャットサポートも完備。スピードと安心感を重視するなら、ExpressVPNが最適です。
中国滞在中にInstagramやLINE、X(旧Twitter)などのSNSが突然使えなくなると、連絡手段や情報収集に大きな支障が出ます。原因の多くはネット規制やVPN未接続によるものであり、状況を冷静に把握し、適切に対処することが大切です。
中国ネット規制の仕組みを理解しよう
中国のネット規制は「グレート・ファイアウォール(GFW)」と呼ばれ、IPアドレス、ドメイン名、通信プロトコルなど多段階にわたる技術で構築されています。
日本から当たり前にアクセスできるSNSやニュースサイトも、GFWによって検出・遮断される仕組みとなっており、Google検索すらできなくなるケースもあります。
検閲や接続遮断の原因と廃止の可能性
接続できない原因の多くは、VPNが遮断されている、または中国国内IPが割り当てられていることによるものです。特に無料VPNは安定性が低く、検閲でブロックされやすいため注意が必要です。
また、中国のインターネット検閲政策は国家戦略の一部であり、近い将来に完全廃止される見込みはほとんどありません。むしろ年々監視体制が強化されているのが現実です。
現地でネットが使えないときの応急対処法
- まずはVPNアプリを再起動し、サーバーを別の国に切り替える
- ホテルやカフェなどのWi-Fiから、モバイル回線に切り替えて試す
- スマホのキャッシュやDNS情報をクリアする
- どうしても繋がらない場合は、VPNプロバイダーの公式サポートに連絡
VPNが使えない=完全にSNSが遮断された状態となるため、事前準備と複数のVPN手段を用意しておくことが理想です。
2024年の春、私は出張で中国・上海に1週間ほど滞在しました。到着してすぐ、空港でフリーWi-Fiに接続しようとしたところ、LINEもInstagramもまったく読み込めない状況に直面。「まさか…」と思い検索しようとしたGoogleも開かず、情報収集すら困難な状態でした。
幸い、出発前に日本で契約していた「NordVPN」をスマホに入れていたため、アプリを起動し、日本サーバーに接続。すると一瞬でLINEやInstagramが復活し、まるで日本にいるかのようにSNSが使える状態に戻りました。
その後もホテルのWi-Fiやカフェのネット回線で試しましたが、VPN接続なしでは何もできないというのが正直な感想です。特にインスタで旅の写真をアップしたり、日本の取引先とLINE通話をする場面では、VPNがなければ業務や交流に大きな支障が出ていたでしょう。
この体験から強く実感したのは、「中国渡航時にVPNは絶対に必要なインフラ」であるということ。しかも、無料VPNでは接続できないか速度が遅すぎて実用に耐えません。
いまでは海外に行くたびに、VPNを「パスポートと同じくらい大事な持ち物」として準備するようになりました。中国へ行く方には、ぜひ出国前に信頼性のあるVPNを導入することをおすすめします。
中国でSNSを使うにはどうすればいい?
中国ではInstagramやLINE、X(旧Twitter)などが政府によってブロックされているため、VPNを使って海外サーバー経由でアクセスするのが一般的な方法です。中国対応の信頼できるVPNを使えば、普段通りにSNSを使うことができます。
VPNはどれを使えば安全?無料でも大丈夫?
無料VPNは中国の規制にほぼ対応しておらず、接続できない・遅い・情報漏洩のリスクが高いという点でおすすめできません。中国旅行者やビジネスユーザーには、NordVPN・ExpressVPN・VPNネコなど、中国対応実績のある有料VPNが安全かつ安定しています。
小紅書とWeiboは外国人でも使える?
はい、使えます。小紅書(RED)やWeibo(微博)は中国国内のSNSですが、外国人もアプリをインストールして登録可能です。最近は英語表示にも対応しており、日本のスマホでもスムーズに使えます。
ただし、アカウント登録時に中国の電話番号が必要な場合もあり、その場合は現地SIMやバーチャル番号の取得が必要になることもあります。
中国でSNSを利用するには、ネット規制の仕組みを理解し、事前に適切な対策を講じることが不可欠です。Weiboや小紅書などの中国独自SNSは使える一方で、日本のInstagramやLINEはそのままではアクセスできません。
旅行者でもビジネスユーザーでも、VPNを導入するだけで情報の自由度と安心感が格段に向上します。中国での滞在中に困らないためにも、以下の3ステップで事前準備を進めましょう。
- 中国で使える信頼性の高いVPNを選ぶ
- 渡航前に日本で契約・インストールを済ませておく
- 現地でSNSや地図、検索サービスが快適に使える状態を確保する
おすすめのVPNを以下にまとめました。出発前に確認して、安全・快適なSNSライフを確保しましょう。
人気VPNアプリの早見表

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