日本のApple IDでは表示されないアプリに困っていませんか?例えば、タイで生活していると「Grab」や「Tops」などの現地アプリがApp Storeに出てこない……そんな経験は多くの海外在住者が抱える悩みです。
この記事では、「海外Apple IDの作成方法と注意点」を初心者にもわかりやすく解説します。VPNを併用することでどこまで可能か、国変更時に気をつけるべき点は?実際の体験を踏まえながら、今すぐ使える情報をお届けします。
これから海外生活を始める方、すでに現地で苦戦している方、どちらにも役立つガイドです。
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海外Apple IDとは、日本以外の国のApp Storeにアクセスするために作成するAppleアカウントのことです。日本のIDでは表示されない海外アプリや、現地限定のサービスを利用できるようになるため、海外赴任者や移住者にとっては必須の知識です。
この記事では、日本のApple IDとの違い、VPNとの使い分け、そしてどのような人に海外Apple IDが必要かを具体的に紹介します。
日本のApple IDとの違いとは?
日本のApple IDでは、日本のApp Storeに登録されたアプリしか表示されません。例えば、タイで人気の「Grab」や「Big C」などのアプリは、日本のIDでは表示されず、インストールできません。国ごとのストアはアプリの配信制限があるため、Apple IDの国設定は非常に重要です。
一方で、海外Apple IDを使えばその国のApp Storeにアクセスできるため、ローカルアプリのインストールや現地向けコンテンツの利用が可能になります。
VPNでできること/できないこと
VPNはインターネット上のIPアドレスを変更することで、仮想的に他国にアクセスできる仕組みですが、App Storeの表示内容はApple IDの登録国で制御されているため、VPNだけでは海外アプリのダウンロードはできません。
VPNは「アプリの利用時のアクセス制限を回避する手段」として有効で、例えばYouTubeやNetflixなどの地域制限を回避する際に使われます。つまり、ダウンロードにはApple ID、利用にはVPNという役割分担が基本です。
海外赴任や移住者に海外Apple IDが必要な理由
海外で生活する際には、交通、ショッピング、銀行、配車などあらゆる分野でローカルアプリの利用が必要になります。これらのアプリは、現地のApp Storeでしか配信されていないことが多く、日本のIDでは入手できません。
そのため、タイ、インドネシア、ベトナムなど東南アジアに住む人や出張・赴任するビジネスパーソンにとって、海外Apple IDの作成はインフラ整備の一部とも言える重要なステップです。
海外Apple IDを作成する前に、いくつかの準備と注意点を押さえておくことで失敗を防げます。特にVPNを併用して現地アプリを利用したい方は、住所や電話番号、サブスクへの影響などを理解しておくことが大切です。
ここでは、作成に必要なもの、日本IDからの切り替え手順、国変更によるデメリットを詳しく解説します。
作成前に必要なもの(メールアドレス・住所・電話番号)
海外Apple IDを作成するには、以下の情報が必要です:
- 未使用のメールアドレス(Gmailなど推奨)
- 現地の住所(タイ、アメリカなど作成国に応じた住所)
- 電話番号(国によってSMS認証が必要)
住所と電話番号はAppleのアカウント作成画面に入力が求められるため、実在するものを使う必要があります。VPNを通じたアクセスでは、国ごとの入力フォーマットも変わるので注意しましょう。
日本IDからのログアウト方法と注意点
Apple IDは1台のiPhoneに対して基本的に1アカウントしか同時に使えません。新規の海外IDを使うには、一度日本のApple IDからサインアウトする必要があります。
設定 → Apple ID → サインアウトの手順でログアウトしますが、この際「iCloudのデータ削除」などの確認が入るため、事前にiPhoneのバックアップを取ることが重要です。
また、サインアウト後は一部のアプリや写真が非表示になる場合があるため、本体のストレージやクラウドとの同期状況も確認しておきましょう。
国変更の影響とデメリット(アプリ・サブスク)
Apple IDの国を変更すると、これまで日本で使っていたサブスクリプションが自動的に解約される可能性があります。たとえばApple MusicやiCloud、LINEスタンプ購入などが対象です。
また、日本のApp Storeでダウンロードしたアプリのうち、海外ストアでは非対応のものが表示されなくなることもあります。特にゲームやローカルサービス系アプリは注意が必要です。
再度日本に戻すにはサブスクの契約をすべて解除する必要があるため、「海外IDはサブ機や別端末で運用する」などの工夫もおすすめです。

実際に海外Apple IDを作成する手順はとてもシンプルですが、いくつかの注意点を知っておくことで失敗を避けられます。ここでは、公式サイトでの作成方法から住所や電話番号の入力、認証ステップまで順を追って解説します。
スマホでもパソコンでも対応可能ですが、操作性の観点からパソコンでの作成をおすすめします。
Apple公式サイトから新規IDを作成する方法

まずは以下のApple公式ページにアクセスします:
ページ内の「Apple IDを作成」ボタンをクリックし、次の項目を入力していきます。
- 名前(ローマ字)
- 生年月日
- メールアドレス(未登録のもの)
- パスワードと確認用パスワード
この時点ではまだ国を設定していないため、住所・電話番号入力は後半に行います。まずはApple IDアカウントのベースを作る流れです。
海外住所・電話番号の入力方法とコツ
続いて、住所と電話番号を登録する画面に進みます。ここで設定した国に応じてApp Storeの国が決まります。
実在する現地の住所を入力する必要がありますが、Google Mapsで現地のホテルやショッピングモールの住所を使う人も多いです。
電話番号は現地SIMの番号がベストですが、使えない場合は無料SMS受信サービス(例:smsreceivefree.net)を活用する方法もあります。
AppleのSMS認証は一部のサービスをブロックしていることがあるため、複数サイトを試すのがポイントです。
SMS・メール認証の通し方(受信できない対策)
入力したメールアドレスには確認コードが送られます。メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダや別ドメイン(Gmail推奨)を確認してください。
SMS認証が通らないケースも多く、電話番号を数回変えて再試行するか、Apple公式サポートに相談するのも一つの手段です。
すべての認証が完了すると、海外Apple IDの作成が完了し、該当国のApp Storeにアクセスできるようになります。
VPNを接続してApple IDの国とIPの整合性を取っておくと、スムーズに進むケースが多いため、併用もおすすめです。

海外Apple IDを作成したら、それだけで自由に海外アプリを使えるわけではありません。ID作成後にApp Store上で何が可能か、何が制限されるのかを正しく理解しておくことで、無駄なトラブルを回避できます。
ここでは、海外アプリのダウンロード可否、ストアにアプリが表示されないときの対策、そしてVPNを併用した活用法を詳しく解説します。
海外アプリのダウンロード可否
海外Apple IDを使えば、その国のApp Storeに登録されているアプリが原則すべて表示・ダウンロード可能になります。たとえばタイのIDであれば「Grab」「Tops」「TrueMoney」などの現地アプリにアクセスできます。
ただし、一部のアプリは国だけでなく、IPアドレスや言語設定によっても制限される場合があります。これはダウンロードというより「表示上の制御」であり、VPNと組み合わせることで回避可能です。
App Storeに表示されないときの対処法
海外IDでログインしているのに目的のアプリが表示されない場合、以下の方法を試してみてください:
- App Storeの言語と地域設定を一致させる(例:タイIDなら言語=英語 or タイ語)
- VPNを接続し、IPアドレスも現地に合わせる
- App Storeアプリを再起動、またはiPhone自体を再起動
これでも表示されない場合は、そのアプリが「Apple IDの国」と「IPアドレス」の両方をチェックしている可能性があります。
VPNと組み合わせた活用方法(iPhone設定含む)
VPNは、アプリのインストール後に「利用制限を回避する」目的で活躍します。例えば動画配信サービスや銀行アプリなどは、海外IPでは起動すらできないケースがあるためです。
おすすめのVPNアプリは「NordVPN」「ExpressVPN」「Surfshark」など。以下のように設定します:
- VPNアプリをApp Storeからインストール
- 使用したい国(IDに設定した国)を選んで接続
- その状態でアプリを起動すると制限回避可能
Apple IDの国・IPアドレス・iPhoneの言語設定の3つを一致させることが、最もスムーズな活用法です。
海外Apple IDを使う際に多くの人がつまずくのが、支払い方法の問題です。特に現地のクレジットカードがなかったり、Apple Payが使えなかったりする場面では混乱しがちです。
ここでは、クレジットカード以外の決済方法やギフトカードの使い方、国別のサブスクリプション制限について具体的に解説します。
クレジットカードが使えないときの代替手段
多くの海外Apple IDでは、現地発行のクレジットカードしか受け付けないため、日本のカードではエラーになることがあります。
その場合の代替手段として、以下の方法が有効です:
- 現地通貨のAppleギフトカードを購入してチャージ
- 家族や友人にチャージを代行してもらう
- 一部の国ではPayPal連携も可能(ただしアカウント国の一致が必要)
VPNを使ってもカードの発行国までは変えられないため、基本的にはギフトカード運用が最も確実です。
Apple Pay・ギフトカード・現地通貨の注意点
Apple PayはIDの国と一致していないと登録できません。また、ギフトカードも「発行国とIDの国が完全一致している必要」があります。
例えば、アメリカIDを使っている場合、日本で購入したAppleギフトカードをチャージすることはできません。
このように、通貨・IDの国・ギフトカードの発行国がすべて一致していないと課金できないため、購入前に必ず国コードを確認しましょう。
また、VPNを併用することで地域制限を回避してアプリを使うことは可能ですが、課金処理には影響を与えません。
サブスクリプション利用時の国別制限
国をまたいだApple IDでサブスクリプションを利用する際、サービスの内容や価格が国ごとに異なる点にも注意が必要です。
例えばApple Musicは、日本のIDでは提供されているが、海外IDでは未対応の国もあります。また、VPNを使ってアクセスできても、決済が通らないケースも。
VPNだけではサブスクの登録や継続課金には対応できないこともあるため、Apple IDの国に合わせて契約・更新のタイミングを慎重に管理しましょう。
国をまたいだ契約を避けるために、海外IDはダウンロード専用、日本IDで課金運用という使い分けも選択肢の一つです。
Apple IDの国を変更した後、「元に戻せない」「アプリが消えた」「サブスクが使えない」などのトラブルは意外と多く報告されています。初めて海外Apple IDを利用する方は、事前にそのリスクと解決策を理解しておくことが重要です。
このセクションでは、よくある3つのトラブルと具体的な対処方法を紹介します。
国変更できない/戻せない原因と対処法
Apple IDの国変更ができない原因の多くは、アクティブなサブスクリプションが存在していることです。Apple MusicやiCloudの有料プランが継続中の場合、国を変更することはできません。
この場合の対処法は次の通りです:
- すべてのサブスクリプションをキャンセル
- キャンセル後の次回更新日まで待機
- 更新日以降に再度国変更を試みる
また、ストアクレジット(残高)が残っている場合も変更不可となるため、使い切るかゼロにする必要があります。
アプリが消えた?Apple Musicが使えない?
国を変更すると、その国で配信されていないアプリやサービスがApp Store上から非表示になるため、「アプリが消えた」と感じることがあります。実際には削除されたわけではなく、あくまでストア上での表示制限です。
Apple Musicも同様に、国によってサービスの提供有無や料金体系が異なるため、国変更後に再契約が必要になる場合があります。
再表示させたい場合は、日本IDに戻すか、非表示アプリを検索バーで直接指定してアクセスする方法もあります。
「戻す」際のベストタイミングと手順
海外IDを一時的に使ったあと日本のIDに戻したい場合は、サブスクをすべて解約し、残高を使い切った状態で行うのがベストです。
手順としては以下の通り:
- すべてのアプリやデータをバックアップ
- 海外Apple IDからサインアウト
- 日本のApple IDで再ログインし、ストア地域を「日本」に戻す
一度切り替えたIDでも再ログインは可能なので、「VPN+海外IDは一時的なダウンロード専用」と割り切って使うと便利です。
海外Apple IDを一時的に使ったあと、日本のApp Storeに戻したいというケースは非常に多いです。例えば、日本のアプリやサービスを再び使いたい場合、Apple MusicやLINEのスタンプ購入などに不具合が出ることも。
このセクションでは、日本IDへの戻し方と、戻した際のアプリやデータの復元の影響、そして海外IDと日本IDをうまく併用するテクニックを解説します。
日本のApp Storeに戻す方法と注意点
日本のApp Storeに戻すには、以下の手順を踏みます:
- iPhoneの「設定」→ Apple ID →「メディアと購入」→「アカウントを表示」
- 「国または地域を変更」を選択し、「日本」を指定
- 支払い情報と住所を日本のものに更新
ここで注意すべきは、未解約のサブスクリプションや残高があると国変更ができないという点です。事前にすべての契約や残高を整理してから操作しましょう。
データやアプリの復元に影響はある?
国を変更しても、iPhone本体にインストールされているアプリは削除されません。ただし、App Store上では非表示になるため、再インストールやアップデートができなくなる場合があります。
また、Apple MusicやiCloudのデータも、サブスク契約状況によって一時的に非表示になることがありますが、再契約すれば基本的には復元されます。
アプリの設定やセーブデータはアプリごとに異なるため、重要なデータはバックアップ推奨です。
海外IDとの使い分けのテクニック
海外IDと日本IDを使い分けることで、両方のApp Storeのアプリを1台のiPhoneで併用することも可能です。
コツは以下の通りです:
- 海外IDでアプリをダウンロード後、サインアウトして日本IDに切り替える
- アプリ本体は残るため、そのまま使用可能(アップデートは海外IDで再ログイン)
- VPNを併用して地域制限を回避
「ダウンロードは海外ID、課金やサブスクは日本ID」で分けるのが最も安定した運用方法です。サブ端末やiPadを併用すれば、さらに便利に使い分けられます。
ここでは、実際に私がタイに移住してから海外Apple IDを作成・運用した体験談をシェアします。検索しても出てこないような「詰まりポイント」や、VPNとの組み合わせで便利だった点など、リアルな視点で語ります。
これから同じような状況にある方の参考になれば幸いです。
タイ移住でApple IDを切り替えた理由
タイに移住して最初に困ったのは、現地で必要なアプリが日本のApple IDでは表示されないことでした。「Grab(配車アプリ)」や「Tops(スーパー)」、「SCB(銀行)」など、生活に直結するアプリが使えないのは大きな不便でした。
VPNでIPアドレスを変えてもApp Storeには反映されず、結果として「海外Apple IDを新規作成」することに決めました。これがのちの生活を大きく変える転機になりました。
海外アプリが使えるようになった実例
タイのApple IDを作成したことで、前述のGrabやTopsだけでなく、「Thai E-Receipt」「TrueMoney」「Lazada」なども問題なくインストールできるようになりました。
アプリの中にはIP制限のあるものもあったため、VPN(私はNordVPNを使用)を併用することで利用制限もクリア。GrabなどはVPNなしでも使えますが、銀行系アプリやストリーミングサービスはVPN必須でした。
iPhoneの「言語設定」を英語またはタイ語にすることで、さらにストア表示が安定し、使い勝手も向上しました。
サブスクや課金の苦労と解決策
最大の苦労は課金まわりでした。日本のクレジットカードでは決済が通らず、Appleギフトカード(タイバーツ)を購入してチャージする必要がありました。
また、Apple Musicを使っていた私は、日本IDを維持しつつ、海外IDはダウンロード専用に運用するスタイルに切り替えました。これにより、サブスクやiCloudのデータは一切影響を受けず、現地アプリも使えるベストな環境を整えられました。
海外IDと日本IDをうまく使い分けることで、どちらのメリットも享受できると実感しています。
海外Apple IDでLINEは使えますか?
はい、LINEアプリは海外Apple IDでもダウンロード・利用可能です。ただし、国によっては表示されない場合もあるため、その際はVPNや言語設定の調整を行ってください。
また、スタンプや着せ替えなどの購入機能は、日本のIDでしか使えないケースがあるため、LINEの課金を使いたい方は、日本IDをメインに維持するのがおすすめです。
Apple IDを複数持っていても大丈夫?
Appleでは、1人で複数のApple IDを持つこと自体は認められています。私も日本とタイの2つのIDを運用しています。
ただし、1つのiPhoneでは基本的に1アカウントしか同時ログインできないため、アプリのアップデート時にはIDの切り替えが必要です。
日常使いは日本ID、海外アプリの取得は海外IDというように、役割を明確に分けて使うと便利です。
VPNだけで海外アプリはインストールできますか?
VPNだけでは海外アプリのインストールはできません。App Storeの表示内容はApple IDの国に依存しているため、VPNでIPを変更しても、日本IDでは海外アプリは表示されません。
VPNは、アプリ使用時の地域制限回避に使うものであり、インストールには海外Apple IDが必要です。
つまり、「インストールはIDで、利用はVPNで」という使い分けが基本となります。
海外のApp Storeにアクセスするには、海外Apple IDの作成とVPNの使い分けが鍵となります。
日本のApple IDでは表示されない海外アプリも、現地用のID+VPNでスムーズにダウンロード・利用が可能になります。とはいえ、国変更にはサブスクリプションの解約や残高ゼロなど、注意点も多くあります。
私のように、海外IDはダウンロード専用、日本IDはサブスク専用と使い分けるのが、もっとも安定した活用法です。
最後に、本記事を読んでくださった方へのおすすめアクションを3つご紹介します:
- 海外用Apple IDを作成して、現地アプリにアクセスできるようにする
- VPNを導入して、地域制限を回避し安全に利用する
- 課金は日本ID、ダウンロードは海外IDと使い分けてストレスを最小限に
VPN選びで迷ったら、速度・安定性・サポート面で実績のある3社から選んでおけば間違いありません。
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